病気のことをブログに書くって
ここのところ
緑内障のことをブログに書いてきました。
病気のことをブログに書くのは
やめておいた方がいいな、
と、今までは個人的に思ってきました。
過去の自分を振り返ってみても
もし病気のことを知りたいなら
専門家に直接訊いたり
医学書や
医師が書いた記事などを複数読む方だったので
一個人が書いたものは
ほとんど読まなかったんですよね。
気持ちが変わったきっかけは
複数あるのですが、
いちばん大きかったのは
「正しい知識だけが
欲しいわけではないんだな」
と、実感したことです。
事故に遭ってから
複数の病院にお世話になったけれど、
何人かの医師からはっきり
「ここで何かが見つかっても
責任が取れないので
検査したくありません」
と言われることも、結構ありました。
高額の賠償請求よりも
当時のわたしはとにかく
少しでも後遺症を残さず早く治したくて
必死だったのですが、
病院側がそれではどうしようもなくて。
身寄りもないし
痛みで体をろくに動かせなくても
やらなければいけないことは結構あって、
表向きは笑って前向きに振る舞っていましたが、
本当は心身ともにボロボロでした。
何とか手立てを見つけたくて、
誰かに話を聞いてほしくても
わたしの場合は
「しっかりしているから大丈夫そう」
と判断されてしまうか
「そんなに大きな病院で
ちゃんと診てもらえないわけない」
「弁護士さんに入ってもらえば
大丈夫なんでしょう?」
「交通事故は被害者の泣き寝入りしかないから
仕方ないよね」
と言われてばかりで
余計に疲弊してしまうか
「サポートしてあげたいけど、
担当地区じゃないから」
「コロナの事があるから、
なるべく近所の病院に行ってほしい」
というような事情で、
孤軍奮闘な時期が続きました。
そういう自分にとって、
「個人的な経験談」をネットで見つけた時
医師や弁護士、交通事故関連の一部のNPOや
役所の方などの
「プロによる『正しい』対応」
ではわからなかった部分を知れて
助かった部分が結構あったんです。
弱音やグチに終始しているブログではなく、
「自分はこういう経過で、
どう対処した」
とか、
「こういうサービスを見つけて
結構良かった」
とか、
「後遺症が残ったので、
仕事に復帰してからこんな工夫をしている」
とか、そういう内容の記事。
傷の舐め合いや
「わたしの方がこんなに大変」みたいな
マウント合戦には関わりたくないし、
自分が何かする時には
「直接的、現実的な解決ができないなら
意味がないのでは」
と考える部分があったわたしにとって
「誰かの個人的な体験が
こんなに救いになったり
寄り添ってくれるものなんだな」
と、実感できる良い機会になりました。
それで病気についてブログに書くことへの
抵抗感は少なくなったのですが、
今でも
「このブログ記事で、誰かの役に立ちたいんです!!」
みたいなゴリゴリ押していくような気持ちはありません。
書いてみたくなったから
気持ちのままに書いた記事ですし、
いつかどなたかの目に留まって
何かのきっかけになれたらいいなと思っています。
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